ROBERT JR.LOCKWOOD & THE ACES BLUES LIVE !

第1回ブルース・フェスティヴァルが1974年11月25日〜28日の東京公演、30日の大阪公演が開催されました。
出演者は、第1部が、スリーピー・ジョン・エステス(ギター・ヴォーカル)、ハミー・ニクソン(ハープ・ジャグ)、第2部がロバート・ジュニア・ロックウッド(ギター・ヴォーカル)、ルイス・マイヤーズ(ギター・ヴォーカル・ハープ)、デイヴ・マイヤーズ(ベース)、フレッド・ビロー(ドラム・ヴォーカル)





最初に発売されたアルバムは、ブルース史上でも、大傑作と言える内容のレコードで、日本のみならず、米国でも発売されました。全10曲が収録されたアルバムですが、未収録のテイクがあるはずなので、いろいろと探した結果、アウト・テイクのテープを入手する事が出来ました。
これでもまだ、残りのテイクはあるはずでしたが、入手は困難であきらめていましたが、2008年に何と3枚組CDとして、多くの未発表曲を収録して「コンプリート盤」として発売されました。
札幌のブルースのメッカである「神経質な鶏」のオーナーである梶原氏が昨年の秋にMINI BEGというブルースのレコードが聴けるお店をオープンしましたので、ほぼ、「神経質な鶏」の開店に近い時期に開催された第1回ブルース・フェスティヴァルの「コンプリート盤」の曲目解説をしたいと思います。

2006年11月21日にロバート・ロックウッド Jr.がクリーヴランドの病院で亡くなりました。享年91歳。エーメン。
  来札時(1985年、サイン入りポスター)


ライヴのチケット

「コンプリート盤」CD

曲目リスト
ディスク:1
1. Sweet Home Chicago
2. Going Down Slow
3. Worried Life Blues
4. Anna Lee
5. One Room Country Shack
6. Stormy Monday
7. Feel All Right Again
8. Honky Tonk (Instrumental)
9. Mean Black Spider
10. Little And Low
11. You Upset Me Baby
12. Sweet Little Angel
13. Just Like A Woman
14. Juke
ディスク:2
1. Everyday I Have The Blues
2. Early In The Morning
3. Guitar Inst.
4. Route 66
5. Strange Things Happening
6. Money Marbles And Chalk
7. Hide Away
8. Reconsider Baby
9. Harp Inst.
10. New Orleans
11. Hoochie Koochie Man
12. Steal Away
13. Got My Mojo Working
ディスク:3
1. Work Song
2. Caldonia
3. What'd I Say

  • SLEEPY JOHN ESTES & HAMMIE NIXON-

4. When The Saints Go Marchin'in
5. Corina Corina





ディスク:1
1. Sweet Home Chicago




言わずと知れたロバート・ジョンスンの名曲です。ブルースの大スタンダード曲です。ロックウッド自身も1954年に"Aw Aw Baby"という曲名で吹き込んでいます。
この曲、、、やっぱこれも色々なトコロで語られている問題が、歌詞 なのである。そう、、、知ってますよね。♪ Back to the land of California , To my sweet home Chicagoシカゴはカルフォルニア州かっ!? この歌の録音時にはジョンソンはまだシカゴに旅した事がなく、単に間違っただけ、という意見も根強いようですが、
ブルース&ソウル・レコーズのNo.33(雑誌)のP15にスイート・ホーム・シカゴの歌詞「カリフォルニア」について言及しています。それによると、カリフォルニアが金貨を意味したという19世紀のスラング説が有力だとのことです。「シカゴに行きゃあ、たんと稼げる・・・♪」みたいな。

2. Going Down Slow

オリジナルは、セントロイス・ジミーですが、レコード持ってません。1960年にCandid Recordに吹き込んだオーティス・スパンがこの曲を取り上げ、バックでロックウッドがギターを弾いています。

3. Worried Life Blues

Chicago Breakdownで有名なビッグ・メイシオの曲です。原曲は、スリーピー・ジョン・エステスの"Someday Baby"です。

4. Anna Lee



オリジナルは、タンパ・レッドです。大好きなシカゴのブルースマン、ロバート・ナイトホークのヴァージョンに依り、ルイス・マイヤーズが素晴らしいスライド・ギターを披露しています。

5. One Room Country Shack

ニューオリンズのSpecialty Recordから出ているマーシー・ディーの曲です。バディー・ガイのヴァージョンもありますが、オリジナルが最高です。

6. Stormy Monday




オリジナルは、オールマンじゃないですヨ。T・ボーン・ウォーカーの名曲です。いろいろな人がやっていますが、来日した事もあるボビー・ブランドのヴァージョンが秀作です。ギターのウェイン・ベネットが最高です。

7. Feel All Right Again

ジュニア・パーカーの曲ですが、持ってません。

8. Honky Tonk (Instrumental)


オルガン奏者のビル・ダゲット名義の曲だが、このギターはビリー・バトラー(Billy Butler) ニューヨーク・ジャンプ・ブルース/R&B。ジャジーなギターで、特に56年以降のクリフォード・スコットのホンク・テナー、ビル・ドゲットのキーボードとの黄金のトライアングルはあまりに有名。ビル・ドゲット"Honky Tonk"、キング・カーティスの"Soul Twist"で聞ける。トミー・タッカーの61年初録音、B.B.キングの67年録音、フレディ・キング、メンフィス・スリムの69年のニューヨーク録音にも参加。自己名義アルバムの仏ブラック&ブルース、プレスティッジが再発売された。(BR,BSR43,Ln)

9. Mean Black Spider


ロックウッドは、1941年にBluebirdへ吹き込んでいる。一般には、マディー・ウォータズのヴァージョンが知られている。日本では、アンコールで一人で唄い、演奏した。素晴らしいの一言です。

10. Little And Low

原曲は誰の曲か不明です。Blueswayで、ホームシック・ジェイムズが吹き込んでいます。

11. You Upset Me Baby

B.B.キングの代表曲です。

12. Sweet Little Angel


原曲は、1930年に吹き込まれたルシール・ボーガンの"Black Angel Blues"だが、タンパ・レッドのヴァージョンに依るロバート・ナイトホークのヴァージョン"Sweet Black Angel"が素晴らしい!B.B.キングの"Sweet Little Angel"もこの曲が原曲となる。

13. Just Like A Woman

オリジナル曲は不明です。どなたか教えてください。

14. Juke


リトル・ウォルターの代表曲とも言える有名なインスト曲。バックの"The Night Cats"は、"The Aces"そのものです。

ディスク:2

1. Everyday I Have The Blues


1950年にSwing Timeに吹き込んだロウエル・フルスンがオリジナルです。フルスンも来日しています。B.B.キングも1955年にRPMへ吹き込み、ギグのオープニング曲として有名です。

2. Early In The Morning

この曲もB.B.キングを始め多くのブルースマンが吹き込んでいます。

3. Guitar Inst.

腕慣らし!

4. Route 66



ウェスト・ヴァージニア州フェアマウント出身の、ポップ・ジャズ・グループ『アル・ブラウンズ・チューントッパーズ』。
彼らの61年にリリースされたエイミーでの4作目が、「ルート66」で、この作品といえば、1946年にボビー・トゥループが作曲し、同年に「ナット・キング・コール」が初めて吹き込んだ、リズム&ブルースのスタンダード曲である。また、テレビ番組で、使われたジョニー・マチスのヴァージョンを始め、ローリング・ストーンズ等多くのアーティストが吹き込んでいる。

5. Strange Things Happening

Dukeに吹き込んだジュニア・パーカーの曲です。

6. Money Marbles And Chalk


1951年Chessに吹き込んだジミー・ロジャースのスロー・ブルースの傑作曲です。


7. Hide Away


オォー・フレディー!

8. Reconsider Baby


1954年Checkerに吹き込んだローウエル・フルスンの曲です。ブルースを聴き始めの頃、入手した"Chicago Blues Golden Package"に入っていました。この2枚組のアルバムは、選曲が素晴らしくシカゴ・ブルースの名曲が網羅されています。

9. Harp Inst.

口鳴らし(慣らし!)

10. New Orleans

原曲不明、どなたか教えてください。

11. Hoochie Koochie Man

シカゴ・ブルースマンのマディー・ウォーターズの曲です。"Mannish Boy" "I'm A Man"と同パターンの曲で、精力絶倫男を誇示したブルースの定番曲です。ボ・ディドレーは、"I'm A Man"を唄っている。


12. Steal Away

FAME〜マッスルショールズと言えばジミー・ヒューズである。パーシー・スレッジと従兄弟同士という間柄。
まさかの選曲に驚き!

最近入手したFAME作品の3枚組CD BOX

13. Got My Mojo Working

これもマディーの持ち歌として有名な曲です。

ディスク:3

1. Work Song

ちょっと、不調・・・

2. Caldonia

ルイ・ジョーダンの名曲ですが、まぁ、いいか・・・

3. What'd I Say

レイ・チャールズの名曲ですが、これも、まぁ、いいか・・・