THE VENTURES MYSTERY TOUR 2

ベンチャーズの11枚目のアルバム.Surfin'[#30] 5/1963 を取り上げます。
米国盤(モノ)Dolton BST8022(STEREO) BLP2022(MONO)




 日本盤(ステレオ)少しデザインが違う


A1 Pipeline 2:17
A2 Diamonds 2:12
A3 Windy And Warm 2:23
A4 Ten Over 1:56
A5 Surf Rider 2:26
A6 Changing Tides 2:53
B1 The Ninth Wave 2:08
B2 Party In Laguna 2:18
B3 Barefoot Venture 2:10
B4 The Heavies 1:46
B5 Cruncher 2:22
B6 The Lonely Sea 2:53

このアルバムは、サーフィンの定番と言っていいアルバムで、50年を経過しても古さを感じない素晴らしい内容です。A1 Pipeline、A2 Diamonds、A3 Windy And Warm の3曲以外は、すべて自作作品で、作曲能力が冴え渡ります。
カバー曲の解説をします。
A1 Pipeline

パイプラインはベンチャーズの代表曲になってますが、オリジナルはシャンティーズのブライアン・カールマンとボブ・スピッカードが作曲したもので、シャンティーズにより63年に全米4位まであがったビッグヒット曲です。
驚くべきことは、このシングル盤の解説にパイプラインのことを「原題は送油管とか輸送管路とかいう意味をもったもの。油が長いパイプを通っていく模様を実に見事に演奏しています。」とあります。パイプラインが大波によって作られるトンネルを意味することをレコード会社の担当者が知らなかったのでしょう。しかし、一説には、「送油管」とも言われているのも確かです。
シャンティーズの演奏は、独特のチープさとノリがあり、捨てがたい魅力があります。音数が少ないテケテケ(グリッサンド)が、いいなぁ〜。
A2 Diamonds



ザ・シャドウズ(The Shadows)は、1958年、ニューキャッスルを本拠地にしていたレイルローダーズのメンバーであったハンク・マーヴィンとブルース・ウェルチ、ロンドンのザ・バイパーズ・スキッフル・グループにいたジェット・ハリスとトニー・ミーハンによって結成された。
後にジェリー・ローダン作の「アパッチ」(Apache) のヒットをきっかけにインストゥルメンタル・コンボとして売り出されることになります。
ダイアモンド」は、同じジェリー・ローダンによる作品で、ジェット・ハリスとトニー・ミーハンによるもの、フランスのインスト・バンド、レ・フィンガーズによるもの等があります。
レ・フィンガーズの「ダイアモンド(標記はDIAMANT)」は、シングル盤のB面であり、A面の「トン・バローン」は、加山雄三の「夕日は赤く」にそっくりである。
3曲の中では、ベンチャーズの演奏がmoreベター。

A3 Windy And Warm



ジョン・D・ラウダーミルクは、ロックのファンには古典的な名曲「タバコ・ロード」の作者として有名なロックン・ロール黄金時代のシンガー・ソングライターです。チェット・アトキンスによるインスト「ウィンディー・アンド・ワーム」がある。ベンチャーズの曲とは、印象が違います。

ジョン・D・ラウダーミルクのグレイトなコンピレーション・アルバムが2枚組CDがあります。ディスク1には1957〜1961年までにレコーディングされた本人による演奏を32曲収録。ディスク2にはジョン・D・ラウダーミルクのオリジナル曲のカバー作品を32曲収録。エディー・コクラン、ジョ二ー・キャッシュ、ブレンダ・リー、リッキー・ネルソン、エヴァリー・ブラザーズ、ボビー・ヴィー、コ二ー・フランシス、チェット・アトキンス他。素晴らしい!
John D. Loudermilk/THE SONGS OF… JOHN D. LOUDERMILK〜SITTIN’ IN THE BALCONY(JASMINE/JASCD 699/2CD)
JOHN D. LOUDERMILK, THE RECORDS

1. JOHNNY DEE/SITTIN’ IN THE BALCONY
2. JOHNNY DEE/A-PLUS IN LOVE
3. JOHNNY DEE/IT’S GOTTA BE YOU
4. JOHNNY DEE/TEENAGE QUEEN
5. JOHNNY DEE & THE BLUENOTES/1,000 CONCRETE BLOCKS
6. JOHNNY DEE & THE BLUENOTES/IN MY SIMPLE WAY
7. EBE SNEEZER & HIS EPIDEMICS/ASIATIC FLU
8. EBE SNEEZER & HIS EPIDEMICS/THAT’S ALL I’VE GOT (To Remember You By)
9. JOHNNY DEE & THE BLUE NOTES/SOMEBODY SWEET
10. JOHNNY DEE & THE BLUE NOTES/THEY WERE RIGHT
11. JOHN D. LOUDERMILK/SUSIE’S HOUSE
12. JOHN D. LOUDERMILK/YEARBOOK
13. JOHN D. LOUDERMILK/YO-YO
14. JOHN D. LOUDERMILK/LOVER’S LANE
15. JOHN D. LOUDERMILK/GOIN’ AWAY TO SCHOOL
16. JOHN D. LOUDERMILK/THIS COLD WAR WITH YOU
17. JOHN D. LOUDERMILK/THE RED-HEADED STRANGER
18. JOHN D. LOUDERMILK/THE HAPPY WANDERER
19. JOHN D. LOUDERMILK/TOBACCO ROAD
20. JOHN D. LOUDERMILK/MIDNIGHT BUS
21. JOHN D. LOUDERMILK/LANGUAGE OF LOVE
22. JOHN D. LOUDERMILK/DARLING JANE
23. JOHN D. LOUDERMILK/BLUE TRAIN (Of the Heartbreak Line)
24. JOHN D. LOUDERMILK/THE GREAT SNOW MAN
25. JOHN D. LOUDERMILK/SONG OF THE LONELY TEEN
26. JOHN D. LOUDERMILK/THE ROCKS OF RENO
27. JOHN D. LOUDERMILK/YOU REAP JUST WHAT YOU SOW
28. JOHN D. LOUDERMILK/TWO STRANGERS IN LOVE
29. JOHN D. LOUDERMILK/MISTER JONES
30. JOHN D. LOUDERMILK/JIMMY’S SONG
31. JOHN D. LOUDERMILK/WHAT WOULD YOU TAKE FOR ME
32. JOHN D. LOUDERMILK/MARY’S NO LONGER MINE

THE SONGS OF JOHN D. LOUDERMILK

1. GEORGE HAMILTON IV/A ROSE AND A BABY RUTH
2. EDDIE COCHRAN/SITTIN’ IN THE BALCONY
3. THE CHORDETTES/WE SHOULD BE TOGETHER
4. ARNIE DERKSEN/I’D LIKE TO BE ALONE
5. BOB GALLION/YOU TAKE THE TABLE (And I’ll Take the Chairs)
6. JIMMY NEWMAN/GRIN AND BEAR IT
7. JOHNNY CASH/GOD WILL
8. THE BROWNS/HEAVEN FELL LAST NIGHT
9. CHET ATKINS/BOO BOO STICK BEAT
10. BRENDA LEE/WEEP NO MORE MY BABY
11. RICKY NELSON/HALF BREED
12. KITTY WELLS/AMIGO’S GUITAR
13. JIMMY NEWMAN/WALKIN’ DOWN THE ROAD
14. LITTLE JIMMY DICKENS/HEY MA (Hide The Daughter)
15. JOHNNY FERGUSON/ANGELA JONES
16. JOHNNY FERGUSON/BLUE SERGE AND WHITE LACE
17. MARVIN RAINWATER/PALE FACED INDIAN
18. THE BROWNS/HALFWAY TO HEAVEN
19. BOB LUMAN/THROWIN’ KISSES
20. THE EVERLY BROTHERS/WHY NOT
21. THE EVERLY BROTHERS/EBONY EYES
22. BOBBY VEE/STAYIN’ IN
23. MARK DINNING/TOP 40, NEWS, WEATHER & SPORTS
24. SCOTT ENGEL/MR JONES
25. JOHNNY DUNCAN/TOBACCO ROAD
26. JIMMY BELL/LUNCH IN A BUCKET
27. MARK DINNING/TURN ME ON
28. SUE THOMPSON/SAD MOVIES (Make Me Cry)
29. CONNIE FRANCIS/(He’s My) DREAMBOAT
30. CONNIE FRANCIS/HE’S JUST A SCIENTIST (That’s All)
31. BETTY MCQUADE/MIDNIGHT BUS
32. SUE THOMPSON/NORMAN







A5 Surf Rider

サーフライダー(Surf Rider)




ベンチャーズがライブで必ず演奏するお気に入りの曲で、ノーキー・エドワーズ(N. Edwards)/ベンチャーズ 作曲のオリジナルです。
発売当初の曲名は「スパドニック」でアルバム、7.Mashed Potatoes and Gravy[#45](renamed "The Ventures' Beach Party") 1962年8月発売に入っています。 「サーフライダー」とは異名同曲です。
スパドニック(SPUDNIK)=人工衛星の名前、スプートニク「Cпутник 」のロシア語よみ、その当時の宇宙(スペース)を題材をヒントにした曲名だったが、後にDel-Fiのインストバンド、ライヴリー・ワンズに同曲を「サーフライダー」として発売され、盗作問題となった。ライヴリー・ワンズの曲がヒットしたため、ベンチャーズも曲名を「サーフライダー」に改めこのアルバムに収録された。宇宙物というよりむしろ、夏のイメージがぴったりの曲だといえます。
従いまして、このアルバムからモズライト・ギターの使用されたと言われていますが、「サーフライダー」を始め、数曲でフェンダージャガーテレキャスターストラトキャスターが使用されていると思われます。