THE VENTURES' MYSTERY TOUR

日本においては、ビートルズより人気の高かった60年代中期ですが、その後の歌謡曲への路線変更により多くの誤解を受けた珍しいバンドです。しかし、現在においても当時の影響力は強く、ベンチャーズコピーバンドの数は衰えを知りません。
ロック・バンドとしての初期のミステリアスな部分は、あまり解明かされておらず、その実態を自分なりに整理しようと思います。


ベンチャーズの60年代に発売されたアルバムとビルボード誌のランキングです。
1.Walk, Don't Run[#11]12/1960
2.The Ventures[#39]7/1961
3.Another Smash[#105] 9/1961
4.The Colorful Ventures[#94]10/1961
5.Twist with the Ventures[#24](renamed "Dance")1/1962
6.Twist Party - Volume 2[#40](renamed "Dance with the Ventures") 5/1962
7.Mashed Potatoes and Gravy[#45](renamed "The Ventures' Beach Party") 8/1962
8.Going to the Ventures' Dance Party[#93] 11/1962
9.The Ventures Play "Telstar" and "Lonely Bull"[#8 - Gold] 1/1963
10.Bobby Vee Meets the Ventures[#91] 4/1963
11.Surfin'[#30] 5/1963
12.The Ventures Play the Country Classics [#101](renamed "I Walk the Line") 6/1963
13.Let's Go![#30] 8/1963
14.Ventures in Space [#27] 1/1964
15.The Fabulous Ventures[#32] 7/1964
16.Walk, Don't Run, Volume 2[#17] 10/1964
17.Knock Me Out![#31] 2/1965
18.The Ventures on Stage[#27] 6/1965
19.The Ventures A Go-Go[#16] 9/1965
20.The Christmas Album1[#9 Christmas Albums Chart]1/1965
21.Where the Action Is[#33]2/1966
22.The Ventures Play the "Batman" Theme [#42] 3/1966
23.Go with the Ventures[#39] 6/1966
24.Wild Thing![#33] 9/1966
25.Guitar Freakout[#57](renamed "Revolving Sound") 2/1967
26.Super Psychedelics[#69](renamed "Changing Times") 6/1967
27.$1,000,000 Weekend [#55] 12/1967
28.Flights of Fantasy[#169] 5/1968
29.The Horse [#128](renamed "On the Scene" and "Ventures Today") 8/1968
30.Underground Fire[#157] 1/1969
31.Hawaii Five-O[#11 - Gold] 5/1969
32.Swamp Rock[#81] 12/1969


ランダムに記述していきます。
まずは、12.The Ventures Play the Country Classics [#101](renamed "I Walk the Line") 6/1963です。地味なアルバムですが、内容は素晴らしい!

The Ventures Play the Country Classics(mono)


同内容だが、タイトルとジャケが違うI Walk the Line(stereo)


西部へ行く・SLOB-10
1963年9月で、「ヴェンチャーズ、西部に行く」のタイトルで、25cm(10インチ)盤、’Oh! Lonesome Me’’Sugerfoot Rag’を抜いた全10曲のアルバムであった。


30cmLP盤は、1966年11月に、「カントリー・ミュージックスペシャル」のタイトルで発売された。


The Ventures Play the Country Classics
曲目と使用ギター(私の推測です。)

1.Panhandle Rag (2'10") McAuliffe -Telecaster
2.Wabash Cannonball (2'47") Arr.W.B.E.T -Mosrite
3.San Antonio Rose( 2'20") Bob Wills -Telecaster
4.I Walk The Line( 2'23") J Cash -Telecaster
5.Wildwood Flower (2'03") Arr.W.B.E.T -Mosrite
6.I Can't Stop Loving You (2'52") D Gibson -Jaguar
2.Lovesick Blues (2'17") Friend-Mills -Mosrite
3.Steel Guitar Rag (2'07") L McAuliffe -Telecaster
3.You Are My Sunshine (2'25") J Davis-Mitchell -Mosrite
4.Oh! Lonesome Me (2'32") D Gibson -Mosrite
5.Sugerfoot Rag (1'47") H Garland -Mosrite
6.Born To Lose (2'22") F Brown -Jaguar

「ユーアーマイサンシャイン(You Are My Sunshine)」は、1940年頃に最初にレコーディングされたアメリカのポピュラーソング。歌手でもあり前ルイジアナ州知事を歴任したジミーデイビス(Jimmie Davis/1899-2000)が権利を有する曲。
実際の作曲者はライス兄弟(the Rice Brothers)で、ジミーデイビスライス兄弟から曲の権利を買い取ったとされている。1977年にルイジアナ州の州歌に公式採用されている。

「Wildwood Flower 」 は アメリカの最良の公演やレコーディングを通して知られる曲、 カーター・ファミリー 。
「Wabash Cannonball
カーター・ファミリーの曲の最初の録音の一つ。


「San Antonio Rose」
1938年ボブ・ウィルスの作品。
音源は、1963年ハンク・トンプソンのアルバム「The Best of Hank Tompson」
サン・アントニオ (San Antonio)は、アメリカはテキサス州南部に位置する都市だ。テキサス―ウェスタン(アメリカ西部)―カウボーイと連想的に思い浮かべますね。ウェスタンと言うと、音楽ではウェスタン・スウィングというジャンルがあって、San Antonio Rose(サン・アントニオ・ローズ)という曲は、Bob Wills(ボブ・ウィリス)が1939年に発表した「ウェスタン・スウィング」の傑作なのだとか。

ウェスタン・スィングとは、 ジャズのスウィングとカントリーが融合した早いリズムで軽快な音楽のスタイルのことで、バンジョーマンドリン、ギター、ベースに、フィドル(バイオリン)やドブロ(ハワイアン・スティール・ギター)を加えた楽器で構成されており、主に地域の顔見知りの集まる酒場、地方の祭りや田舎のダンスホールで演奏されていたそうだ。

NHKの「大人のエレキギター
最終回に講師の小松久が講師演奏としてこのアルバムのSteel Guitar Ragを演奏し、衝撃的な演奏で素晴らしかった!

Wabash Cannonball ・San Antonio Rose ・Steel Guitar Rag は、1990年にノーキー・エドワーズが単独公演において演奏している。you tubeにて演奏を見れる。

モズライト・ギターの使用は、Bobby Vee Meets the Venturesのアルバムの一部からと思われる。有名なCARAVANもモズライトのような気がする。このアルバムにおいてもモズライト・テレキャスタージャガーが使われているようだ。メンバーは、不動の4人と思われる。