WHITE ALBUM REMASTER LP

今回、発売された2009 年リマスター音源ステレオ LP 「WHITE ALBUM」の音を日本製ステレオ盤、英国製ステレオ盤と聴き比べてみました。



再生装置  カートリッジ :DENON DL-103, プリアンプ : MARANTZ #7(管球式)  メインアンプ : WE-300B(1961年製)SINGLE×2(自作品)   スピーカー : TANNOY GRF-M


日本製ステレオ盤 No. A 079632

日本製ステレオ盤 No. A 000145



英国製ステレオ盤 No. 0155622



リアルタイムで購入したのは、日本盤で、シリアルナンバー No. A 079632の赤盤です。後年、No. A 000145という信じがたいシリアルナンバーのレコードを手に入れました。プレスがシリアルナンバーと同じとは限りませんが、7万代と百代とは差はあると思われます。実際の音質に大きな違いは感じられません。
英国製ステレオ盤 は、シリアルナンバー No. 0155622 です。中古盤で入手したので、入れ替えが無いとは言えませんが、レコードは、ミントに近いコンディションです。
日本盤の音が一番多く聴いているので、これが「WHITE ALBUM」の音というイメージがあります。英国盤は、日本盤よりもタイトな音で引き締まった輪郭のある音で、さすがです。





さて、リマスター盤ですが・・・音が出た瞬間、音圧レベルがかなり低く感じました。日本盤と英国盤は、音圧レベルがそれほど差を感じませんが、リマスター盤は相当違います。ヴォリュームを上げて聴いてみると「PLEASE PLEASE ME」と同じく、中低域が強調されています。しかし、全体的に輪郭がボケた感じがします。楽器自体のセパレーションはとても良く聞きやすのですが、低域が強くソフト過ぎる傾向があります。
しばらく聴いていると、だんだんと耳が慣れてきて、気持ち良く聴いていられます。ヴォーカルもリアルで、左右のバランスに違和感はありません。これで、英国盤を聴くと音が固く感じられると思います。
それにしてもレコードは、いかに良き音です。いつまでも聴き続けていられます。いずれ、CDは、尻つぼみになってきます。レコード盤の復活を心より望みます。そんなイメージが浮かぶリマスター盤でした。 今回は、BOX SETが、限定5万セットということですが、どこにもナンバリングはありません。ジャケにシリアルナンバーもありません。写真集にもナンバリングはありません。売れ具合を見て、CD BOXと同じように限定しない限定盤となる可能性は大です。