PINK MARTINI & SAORI YUKI / 1969

由紀さおり & ピンク・マルティーニ『1969』 2011年10月12日 日本発売、 全12曲

12月の特集は、歌謡曲でした。話しすぎて曲が9曲しかかからず、10曲目が、由紀さおりの「夜明けのスキャット」であった事、さらに今回の世界的ブレイクは、坂本九の「上を向いて歩こう」以来の出来事と思われるので、取り上げてみます。
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1997年にアメリカのオレゴン州ポートランドで結成された、ジャズ・オーケストラ・グループPINK MARTINIのリーダー、トーマス・M・ローダーデールが、ポートランドの中古レコード・ショップで、偶然手にした由紀さおりのLPレコードを聴き、透明感のある歌声、ジャケットの美しいヴィジュアルに魅せられ、アルバム“Hey Eugene!”で「タ・ヤ・タン」をカバー。
  このアルバム(徹子の部屋で見た。)

その縁で2010年11月、PINK MARTINIが世界発売をしたホリデー・アルバム“Joy To The World”に、由紀さおりがヴォーカリストとして参加、日本語で「ホワイトクリスマス」を歌ったのです。
アメリカで発売されているすべての音楽CDで、12月第2週には32位(12/16 には42位)を記録。ジャパニーズ・ポップ・スター サオリ・ユキの歌声が評判となり、このアルバムは2010年のクリスマスの定番となりました。

1. 夕月(黛ジュン
2. 真夜中のボサ・ノバ (ヒデとロザンナ
3. さらば夏の日 <Du soleil plein les yeux>(フランシス・レイ
4. パフ <Puff, The Magin Dragon>(ピーター・ポール&マリー)
5. いいじゃないの幸せならば佐良直美
6. ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ
7. 夜明けのスキャット由紀さおり
8. マシュケナダ <Mas Que Nada>(日本語版:アストラッド・ジルベルト
9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? <Is That All There Is?>(ペギー・リー)
10. 私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子)
11. わすれたいのに / 原曲<I Love How You Love Me>(モコ・ビーバー・オリーブ)
12. 季節の足音 [bonus track]


ジャケを始めて見たときは、コーエン兄弟制作の映画『ファーゴ』にそっくりで驚いた。



10月17日、英国の「ロイヤル・アルバート・ホール」のステージに初めて立った。代表曲「夜明けのスキャット」や「ブルー・ライト・ヨコハマ」などを日本語のまま披露。約7000人『の観客からスタンディングオベーションを受け、ニッポンの歌謡曲の魅力を世界へ発信した。
世界20ヵ国以上でCD発売・ デジタル配信され、各国で大きな反響を呼んでいる。米国では、11/2付ジャズ・チャートで1位を獲得。そして、カナダで1位獲得、ギリシャシンガポールでもチャートインと世界的大ヒット。

このアルバムは彼女が「夜明けのスキャット」でメジャー・デビューを果たした"1969年"をテーマに日本の歌謡曲と世界の洋楽のスタンダード・ナンバーで構成されており、フランス語の「さらば夏の日」と少し英語が入る「パフ」を除いて、すべて日本語で歌われている。とかくこの手の作品は日本人の洋楽コンプレックスと西洋人の日本と中国を混同した変な東洋趣味に陥りがちになってしまいがちであるが、このアルバムではそれらが完全に克服されている。ピンク・マルティーニの「日本の心」を掴み切った演奏にも、大変驚かされる。まさに日本語歌謡曲が、世界に通用するワールド・ポップに昇華された瞬間である。




1. 夕月(黛ジュン


2. 真夜中のボサ・ノバ (ヒデとロザンナ

3. さらば夏の日 <Du soleil plein les yeux>(フランシス・レイ


4. パフ <Puff, The Magin Dragon>(ピーター・ポール&マリー)


これは、5.6年前、ガムの景品で付いていた5インチシングルCD

5. いいじゃないの幸せならば佐良直美

6. ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ


7. 夜明けのスキャット由紀さおり
由紀さおり。近年は、姉との童謡歌手のイメージですが、彼女は、元々童謡歌手。少女時代から姉の安田祥子と共に、本名の「安田章子」名義で童謡歌手として活躍。歌手デビューは、安田章子名義での「ヒッチハイク娘」。「ふるさとの牧場」は、2枚目か?

やはり、「夜明けのスキャット」が印象的だ。もとは、東京のFMラジオのオープニング曲で、リスナーのレコード化して!との反響から、最終的に150万枚の大ヒットとなった。

 エッ!由紀さおり!?


8. マシュケナダ <Mas Que Nada>(日本語版:アストラッド・ジルベルト


9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? <Is That All There Is?>(ペギー・リー)
人生って、こんなもんなの?
50年代から、60年代初頭に、「スタンド・バイ・ミー」「スパニッシュ・ハーレム」「オン・ブロードウェイ」などの大ヒットを書いた、有名なソングライターチームのリーバー&ストーラーの作で、大御所、ペギー・リーの1969年のヒットなんです。

10. 私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子)

11. わすれたいのに / 原曲<I Love How You Love Me>(モコ・ビーバー・オリーブ)




元は、フィル・スペクターのプロデュースによるパリス・シスターズのヒット曲

12. 季節の足音 [bonus track]