JEFF BECK ROCK'N'ROLL PARTY, HONORING LES PAUL

今年買ったDVDで最高!だったのは、ジェフ・ベックです。

2009年に94才で亡くなったレス・ポールのトリビュート・ライヴをNYCにあるイリデウム・ジャズ・クラブで2010年6月8・9日におこなわれました。観客は、すし詰め状態の約200人程度です。ディヴィド・ボウイなど多数の有名人も訪れていたようです。
バンドのメンバーは、ギターとヴォーカルのダレル・ハイアム、奥方でヴォーカルのイメルダ・メイ、ベースのアル・ギャロー、キーボードのジェイスン・レベロ、ドラムのステファン・ラシュトン、ゲストにブライアン・セッツァー、ヴォーカルにゲイリー・US・ボンズ、そして、トロンボーン・ショーティー他のホーン・セクションです。
全曲ともカバー曲なので、そのオリジナル曲を紹介します。

1.BABY LET'S PLAY HOUSE
オリジナルは、ルイジアナブルースマンであるアーサー・ガンターですが、エルヴィス・プレスリーが、ロックンロールにカバーして大ヒットしました。ジェフはGIBSONのES-175を使用しています。
何たって曲名が最高にロックです。冬は、暖かいお内の中で遊ぶしかありません。






2.DOUBLE TALKIN' BABY
3.CRUISIN'

この2曲は、ジェフの1993年のアルバム”CRAZY LEGS"でも取り上げていた、ジーン・ヴィンセントの曲です。ジーンのバック・バンドだったブルー・キャップスのギタリスト、クリフ・ギャラップが使用していたグレッチ製のDUO JETのギターを使用している。








4.TRAIN KEPT A ROLLIN'

ヤードバーズ時代からのレパートリー曲ですが、オリジナルはジョニー・バーネット・トリオです。ギターは、TELECASTERを使っています。1弦と6弦を同ポジションで、同時に鳴らして独特の歪を出しています。



5.POOR BOY

ハウリン・ウルフの曲です。まさかの選曲です。




6.CRY ME A RIVER

ジュリー・ロンドンのスタンダード・ナンバーです。ジェフの絶妙なJAZZフレーズが素晴らしい!




何と、ジェーン・マンスフィールドがジャケの7インチ78rpm盤です。

7.MY BABY LEFT ME

エルヴィスのデビュー曲”THAT'S ALL RIGHT, MAMA"と同じく、ビッグボーイ・アーサー・クルーダップの曲です。エルヴィスのヴァージョンをコピーしていますが、英国のロックンローラー、ヴィンス・テーラーのヴァージョンが秀作です。

8.HOW HIGH THE MOON

9.SITTING ON TOP OF THE WORLD

10.BYE BYE BLUES

11.THE WORLD IS WAITING FOR THE SUNRISE

12.VAYA CON DIOS

13.MOCKIN' BIRD HILL

14.I'M FOOL TO CARE

15.TIGER RAG

以上、8曲は、今回のレス・ポールのトリビュート・ライヴのメインとなるレス・ポールとメリー・フォードのレパートリーからです。レス・ポールはもともとジャズ・ギタリストで、メリー・フォードはカントリー・シンガーでした。1946年からディオを組み、1949年に結婚して1964年に理由は不明だが離婚してディオを解消している。
メリー・フォードは1977年9月30日に49才の若さで亡くなっている。一つ、秘話として、メリー・フォードには妹がいて、レス・ポールのトレードマークであるマルチトラッキングレコーディングを駆使した多重ハーモニーをステージ上で再現するのに何の苦労もなく出来たという事があるが、これぞ秘話です。

ジェフ・ベックの演奏を聴くといかにレス・ポールの影響が大きいか理解できます。一見トリッキーと思われるフレーズも原点はレス・ポールであったのです。




下記の2枚は、日本盤EPレコードです。


これは、米国製LP

日本でもSP盤が発売されていました。




16.PETER GUN

人気のあったテレビドラマのテーマ・ソングです。ここから、STRUTCASTERの使用となります。



17.ROCKING IS OUR BUSINESS

ジーン・ヴィンセントのブルー・キャップスのメンバーなどが結成したトレニアーズのナンバーです。「女はそれを我慢できない」の挿入歌です。

18.APACHE

シャドウズやベンチャーズで有名なインストですが、忠実にシャドウズのコピーをしていますが、完璧な演奏です。素晴らしい!!!

ベースは、BurnsのBuffaloです。シャドウズですネ。


19.SLEEP WALK

サント・アンド・ジョニーの名曲です。元々、スチール・ギターなのですが、このストラトによる演奏もまさに完璧です。何でスチール・ギターの音がするのでしょうか!!??




20.NEW ORLEANS

ゲーリー・US・ボンズのヒット曲で本人がゲスト出演しています。


21.WALKING IN THE SAND

シャングリラスのヒット曲です。

22.PLEASE Mr.JAILER

ワイノナ・カーのヒット曲です。

23.CASTING MY SPELL ON YOU

ロイ・オービスンの「愛の呪い」です。英国の元ドクター・フィールグッドのギタリスト、ウィルコ・ジョンスンの演奏でも知られている曲です。

24.TWENTY FLIGHT ROCK

ストレィ・キャッツのブライアン・セッツァーの登場です。エディー・コクランのヒット曲です。ジェフ・ベックとのギター・バトルが素晴らしいです。




25.THE GIRL CAN'T HELP IT

「女はそれを我慢できない」のテーマ曲であるリト・リチャードのヒット曲です。


26.ROCK AROUND THE CLOCK

ロックンロールの定番曲です。映画「暴力教室」の挿入歌です。「コンバット」というテレビドラマで有名なビッグ・モローが出演していました。ヴィックの人差し指は、生まれつき奇形でした。『コンバット・クロニクル』によれば、彼はトンプソンの引鉄を中指で引いていたが、一切画面には映さないようにしていたということです。
1982年に、『トワイライトゾーン/超次元の体験』第1話(ジョン・ランディス監督)で、人種差別主義者だったのが、逆に差別される立場になってしまうという男を演じる。クライマックスであるベトナム戦争のシーンをロサンゼルス北80kmの砂漠にて撮影中、頭上から模擬爆弾の爆風を受けたヘリコプターが落下。共演していたベトナム出身の2人の子供と共にローターに巻き込まれて死亡しました。

この曲はビル・ヘイリーと彼のコメッツのヒット曲ですが、原曲があり、サニー・ディ・アンド・ナイツというグループが歌っていますが、ロックンロール・エッセンスが無く、やはり、ビル・ヘイリーのヴァージョンが、今後も永遠にロックンロールの名曲として残ることでしょう。




27.SHAKE,RATTLE AND ROLL

この曲もロックンロールの名曲です。一番有名なのはエルヴィスのヴァージョンですが、ビル・ヘイリーと彼のコメッツのヴァージョン、そして、最初に歌ったビッグ・ジョー・ターナーのヴァージョンも素晴らしい出来です。








以上です。