89回目の曲目
バート・ラッセツ・バーンズ特集
1 プッシュ・プッシュ・・・ オースチン・テイラー
2 ツイスト・アンド・シャウト・・・ シュレルス
3 テル・ヒム・・・・ エキサイターズ
4 ユード・ベター・カム・ホーム・・・ バード・ラッセル
5 ベイビー・レット・ミー・テイク・ユー・ホーム・・・ アニマルズ
6 ヒア・カムズ・ザ・ナイト・・・ ルル
7 チック・ア・ブーン・・・ ヴァン・モリソン
8 アイ・ウオント・キャンディー・・・ バウ・ワウ・ワウ
9 ハング・オン・スルーピー・・・ アルセニオ・ロドリゲス
10 クライ・トゥ・ミー・・・ ソロモン・バーク
11 ピース・オブ・マイ・ハート・・・ アーマ・フランクリン
12 クライ・ベイビー ・・・ジャニス・ジョプリン
13 アイ・ワンダー・イフ・シー・リメンバー・ミー・・・ マッコイズ
14 カモン・レッツ・ゴー・・・ マッコイズ
バートランド・ラッセル・バーンズ(Bertrand Russell Berns 1929 – 1967)の特集です。
1929年アメリカ・ニューヨーク・シティ・ブロンクス生まれの、バートランド・ラッセル・バーンズ(Bertrand Russell Berns)は、バート・バーンズ(Bert Berns)、バート・ラッセル(Bert Russell)としても知られる作曲家。
ソングライター/プロデューサーとして約8年間という短い期間(1967年没 享年38歳)に残した彼の功績は大きく、同時代に活躍した、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー(Jerry Leiber & Mike Stoller)や、ホーランド/ドジャー/ホーランド(Holland-Dozier-Holland)、フィル・スペクター(Phil Spector)などと肩を並べる存在として1960年代の音楽界を牽引し、多くの名曲を残しています。ブラックR&Bコミュニティと白人向けのポップ・チャート両方に支持された、その豊かな作風は、アフロ・キューバン・ミュージックの影響が強く、特に、バーンズが若い頃ハーレムのナイトクラブで、マンボ(ダンス)漬けだったことや、1957年から1958年にかけての、カストロ前夜のキューバ旅行の経験が、その後のソング・ライティングに影響を与えたようです。
1960年頃よりブロードウェイ1650番地に事務所を構え、職業作曲家としてのキャリアをスタート。
1 プッシュ・プッシュ・・・ オースチン・テイラー
ソングライターとしての最初期作品は、テッド・テイラー(Ted Taylor)としても知られる、オクラホマ出身のソウル・ミュージシャン、オースチン・テイラー(Austin Taylor)の1960年のシングル、プッシュ・プッシュ(Push Push)。
プッシュ・プッシュは、後に大ヒット曲となるツイスト・アンド・シャウトの共作者フィル・メドレーとの共作曲で、ビルボード・ホット100の最高90位にランクイン。
2 ツイスト・アンド・シャウト・・・ シュレルス
オリジナルはトップ・ノーツというグループで、プロデューサーはフィル・スペクターだ。フィルは当時、ジェリー・レイバー&マイク・ストーラーの見習いをやっていて、この曲をプロデュースして『音の壁』的レコーディングしたが、作者のバート・ラッセルは気に入らなかった。バート自身がプロデュースしてアイズレー・ブラザーズに歌わせ1962年に全米17位のヒットになる。今回は、アイズレー・ブラザーズではなくステージやショーでは、オープニングナンバーとして常に歌っていたシュレルスのヴァージョンです。
3 テル・ヒム・・・ エキサイターズ
ニューヨーク出身の4人組、エキサイターズの1962年のヒット曲です。
4 2'22" ユード・ベター・カム・ホーム・・・ バード・ラッセル
バート・バーンズが、ラッセル・バード(Russel Byrd)名義でリリースしたファースト・ソロシングル。ソングライターとして契約していたワンド・レコード(Wand Records)より、レッツ・テル・ヒム・アバウト・イット(Let’s Tell Him About It)とのカップリングで1961年リリース。ビルボード・ホット100では50位。
ソング・ライティングは、バート・バーンズ自身によるもので、ループするコードに、からむ印象的なストリングス・アレンジはブリル・ビルディングの作家仲間、キャロル・キング(Carole King)によるもの。
ドゥーアップのコーラスを弦楽器のリフに置き換えたような、リードボーカルとのコール&レスポンスがユニーク。ピアノを弾いているのも、おそらくキャロル・キングでしょう。
5 ベイビー・レット・ミー・テイク・ユー・ホーム・・・ アニマルズ
バート・バーンズの作品は、ビートルズをはじめ、イギリスのミュージシャン、いわゆるブリティッシュ・インヴェイジョン・ムーブメントのバンドやシンガーに愛聴者が多く、多くのカバー・バージョンが生まれ、アメリカに逆輸入される形に。
アニマルズ(animals)はデビュー・シングルに、ザ・ムスタングス(The Mustangs)のベイビー・レット・ミー・テイク・ユー・ホーム(baby let me take you home)を吹き込みました。
6 ヒア・カムズ・ザ・ナイト・・・ ルル
ヴァン・モリソンがいたゼムのヒットでお馴染みの曲ですが、今回はルルのヴァージョン
7 チック・ア・ブーン・・・ ヴァン・モリソン
ヴァン・モリソンのファースト・アルバム、ブロウイン・ユア・マインド(Blowin’ Your Mind!)(バート・バーンズ・プロデュース、1967年リリース)は、音楽雑誌ローリング・ストーンが選ぶ、エッセンシャルなアルバム40枚・1967年度版に選ばれ、シングル・カットした、ブラウン・アイド・ガール(Brown Eyed Girl)は、ビルボード・トップ10位を記録するヒット曲になりました。
ヴァン・モリソンも聴いてください。この曲は本当に素晴らしいです。
8 アイ・ウオント・キャンディー・・・ バウ・ワウ・ワウ
バウ・ワウ・ワウの曲です。オリジナルは1965年のストレンジラヴズの曲です。
9 ハング・オン・スルーピー・・・ アルセニオ・ロドリゲス
バーンズのヒーローであり、キューバ音楽の巨匠、アルセニオ・ロドリゲス(Arsenio Rodriguez)のプロデュースも行いました。
ソロモン・バーク、1962年の名曲です。
11 ピース・オブ・マイ・ハート・・・ アーマ・フランクリン
アレサ・フランクリンの妹のアーマ・フランクリンの曲です。これは、ジャニス・ジョプリンがいたビッグ・ブラザー&ホルディング・カンパニーの曲として多くのロック・ファンに知られています。
12 クライ・ベイビー・・・ ジャニス・ジョプリン
ジャニス・ジョプリンのソロ・アルバムでもバート・ラッセルの曲が取り上げられています。
13 アイ・ワンダー・イフ・シー・リメンバー・ミー・・・ マッコイズ
ハング・オン・スルーピーを最初に吹き込んだマッコイズ
14 カモン・レッツ・ゴー・・・ マッコイズ
。これは、リッチー・ヴァレンスの曲です