38回目の曲目

日本だけでヒットした曲の第4回目です。


1.The First Night Of The Full Moon・・・Jack Jones
2.Pearly Shells・・・Billy Vaughn And His Orch.
3.Mr.Lonely・・・The Jet Streem Orch.
4.Mr.Lonely・・・Mantovani Orch.
5.Mr.Lonely・・・Bobby Vinton
6.Mr.Lonely・・・The Lettermen
7.If You Love Him・・・Johnny Sommers
8.Lin Buco Nella Sabbia・・・Mina
9.Mes Amis,Mes Copains・・・Catherine Spaak
10.Poupee De Cire, Poupee De Son・・・France Gall
11.La Playa・・・Graeme Bartlett
12.La Playa・・・Claude Ciari
13.Bombora・・・The Atlantics
14.Karelia・・・The Spotnicks
15.Pedale Pusher・・・The Ventures


1.月影はるかに・・・ ジャック・ジョーンズ

だれでも知っている夏の曲です。ビリー・ヴォーン楽団の『真珠貝の歌』です。最初、この曲は64年にジャック・ジョーンズによる歌入りの曲で『月影はるかに』(The First Night of The Full Moon)と題されて日本でもシングル盤が発売されました。その8カ月後にビリー・ヴォーンの演奏曲が発売され大ヒットしました。

私にとって別な意味でこの曲は思い出深いです。NHK−FMで石田豊アナウンサーによる『リクエスト・コーナー』というラヂオ番組がありました。この番組のタイトル曲でした。日曜日の午後6時から1時間、すべて洋楽が紹介されました。メインはリクエスト曲ですが、オリジナル曲対カバー曲とか、中間にはビルボードのランキングが発表され、曲のフェードインやフェードアウトはなく、最初から最後までかけるのが常でした。私の番組も踏襲しているところがあります。当時は雑音のないFM局で洋楽を聴ける番組はありませんでしたから、この番組はよくカセットとかオープンリールで録音していました。85年の春に番組は終わります。石田豊氏はすでに亡くなられたと聞いています。
3.ジェットストリーム・オーケストラ・・・ミスター・ロンリー

民放のFM局で人気の番組でした。こちらは夜の番組でした。よく寝る前に聞いていました。番組名は『ジェット・ストリーム』、素晴らしい声の持ち主であった城達也さんの番組でした。城達也さんは声優としても有名でロバート・ワグナーとかグレゴリー・ペックの吹き替えは最高でした。
まずは、城達也さんのナレーション入りのテーマ曲を聞いてください。
4.マントバーニー楽団・・・ミスター・ロンリー

5.ボビー・ヴィントン・・・ミスター・ロンリー

6.レターメン・・・ミスター・ロンリー

7.ジョニー・ソマーズ・・・恋のレッスン

前回、ジョニー・ソマーズの『すてきなメモリー』という曲を紹介しました。米国ではジャズや大人向けのムーディーな歌手として人気がありますが、日本ではもっとポップス的歌手として人気を得ています。

8.ミーナ・・・砂に消えた涙

A面を日本語、B面をイタリア語で録音し、思惑とおり、不安げなたどたどしい日本語版が当たった曲です。
9.カトリーヌ・スパーク・・・若草の恋

『太陽の下の18才』で主演したカトリーヌ・スパークです。本国イタリアでは62年からデビューしていますが、日本での歌手としてデビューした曲です。
10.フランス・ギャル・・・夢見るシャンソン人形

1947年10月9日、パリ生まれ。両親が音楽家という環境で育ち、ギャル自身、ごく自然に音楽に慣れ親しむようになる。父親の提案で作成したデモ・テープが業界に認められ、1963年11月に歌手デビューを果たす。デビュー曲「Ne sois pas si bete」がいきなりヒットし、その後も順調にヒット連発。瞬く間にシルヴィ・バルタン、シェイラ、フランソワーズ・アルディと肩を並べる人気を博し、60年代を代表するアイドル歌手に成長。しかし、クロード・フランソワやジュリアン・クレールとの恋愛、イエイエ・ブームの低迷などが重なり、70年頃からは人気低迷。歌手としては不遇の時を過ごし、すっかり過去の人になりかけていた70年代中盤、シンガーソングライターのミシェル・ベルジェとコンビを組んで楽曲制作を始めてからは、見事に人気復活。
以降、80年代後半にかけてまで、再びヒットを連発して、結果的に60年代以上の実績を残した。アイドルあがりのイメージを払拭し、完全に大人のシンガーとして定着。
ちなみに、76年にギャルとベルジェは結婚している。公私ともに充実した生活を送る彼女だったが、なんと92年に夫・ベルジェが心臓発作で急逝。1997年に娘のポーリーヌを難病で亡くす。近年はギャル自身までが乳癌に侵されるという悲劇に見舞われる。
97年より歌手活動は無期休業状態に入り、実質的に引退とみられる・・・
11.グレーム・バートレット・・・夜霧のしのび逢い

12.クロード・チアリ・・・夜霧のしのび逢い

元々のオリジナルはロス・マヤスの『ひとりぽっちの浜辺』という曲です。映画音楽に採用されたのは、その曲をグレーム・バートレットがアレンジした「夜霧のしのび逢い」という曲ですが、映画の日本公開時に映画会社がクロ−ド・チアリのヴァージョンを主題曲に採用したというワケわからないことが起きています。2曲を聴き比べてみると、クロード・チアリのヴァージョンがよりリズミカルであります。リズムの切れがいいですね。
13.アトランティックス・・・ボンボラ

珍しくオーストラリアのバンドのヒット曲です。この曲のみのバンドでした。『アドヴェンチャー・イン・パラダイス』という曲もレコーディングしています。
14.スプートニクス・・・霧のカレリア

ウェーデンのバンドです。折からのエレキ・ブームで日本では大ヒットしました。透明感と清涼感のあるギターの音にフォロアーもたくさん出ました。
15.ベンチャーズ・・・ペダル・プッシャー


米国盤の裏ジャケ・・・日本・英国・米国でのライヴとの記述

英国盤の裏ジャケ・・・国別のライヴの記述はない

いろいろなエレキ・インスト・バンドが人気を得ましたが、本命はやはりベンチャーズです。曲は、ベンチャーズ・マニアでは評判になったアルバムの曲です。たくさんのライヴ・アルバムが発売されましたが、そのほとんどは日本だけのアルバムでした。その中で、本国アメリカでベンチャーズのライヴ・アルバムが発売されました。「ベンチャーズ・オン・ステージ」と言って、アメリカとイギリスと日本でのライヴを収めたアルバムで日本での発売は無く、マニアは輸入盤を高いお金を出して買いました。日本のステージではやっていない曲もあって、さらに演奏力も素晴らしいので、狂喜しましたが、確かイギリスではベンチャーズはライヴをやっていないはずとか、ライヴの歓声が同じでループしているようだとか、物議をもたらしたアルバムです。5年前に英国のACEというレコード会社からベンチャーズのレア音源CD第4弾が発売されましたが、ベンチャーズ・オン・ステージは歓声がオーバーダブだと判明し、演奏だけの音源が収録されました。その中からマニアでは評価の高い曲を紹介します。