22回目の曲目


2010年4月3日(土)15:00〜16:00
BRITISH ROCK特集です。ちょっとレアなレコードもあります。

グッドタイムス・バッドタイムス・・・レッド・ツェッペリン
ベックズ・ボレロ・・・ ジェフ・ベック
トゥー・バッド・トゥー・サッド・・・ ナザレス
イントロスペクション・・・ ズィ・エンド
スターマン・・・ デヴィッド・ボゥイ
ホヮット・ザット・サウンド ・・・アート
誓いのフーガ・・・ フェアリーダスト
カム・ウィズ・ミー ・・・インクレディブル・ストリング・バンド
小さなダイアモンド と アルバトロス・・・ ワン・トリック・ポニー
カミング・バック・・・ ブラック・キャット・ボーンズ
ファイン・ファイン・ファイン・・・ステイタス・クォ
ディアー・ルイーズ・・・ オープン・マインド


1.Good Times, Bad Times ・・ Led Zeppelin
「デビューから最後まで演奏能力の向上することのなかった唯一のバンド」との評価もある。いや、「だんだんと悪くなる一方」との評価もある。・・・しかし、ターコイズ・ブルー・レタリング盤はますます高価になります。


2.Beck's Bolero ・・ Jeff Beck
女性ヴォーカル、アイモゲン・ヒープ / 女性ギタリスト、ジェニファー・バドゥン / 女性ベーシスト、 タル・ウィルケンフェルドというメンバーでライヴをやって欲しい・・・


3.Too Bad, Too Sad - Nazareth
1975年にはアルバム"HAIR OF THE DOG"のアメリカ盤のみに収録されたエヴァリー・ブラザーズのカヴァー"Love Hurts"がシングルカットされ全米トップ10入りするヒットとなる。
エヴァリー・ブラザーズの"Love Hurts"はNAZARETHのヒット後に多くのアーテイストにカバーされています。
Aerosmith (エアロスミス) •Rod Stewart (ロッド・スチュアート) •Bon Jovi (ボン・ジョヴィ) •Norah Jones & Keith Richards (ノラ・ジョーンズキース・リチャーズ) •Cher (シェール) •Jim Capaldi (ジム・キャパルディ) •Jennifer Warnes (ジェニファー・ウォーンズ) •Joan Jett (ジョーン・ジェット) •Robin Gibb (ロビン・ギブ) •グラム・パーソンズとエミルー・ハリス (Gram Persons & Emmylou Harris) •Emmylou Harris & Elvis Costello (エミルー・ハリスとエルビス・コステロ


4.Introspection ・・ The End
Rolling StonesのBill Wymanプロデュースで知られるサイケグループの唯一のアルバム。
「Shades Of Orange」という曲はWymanのペンによる曲で、Charlie Wattsがタブラで参加してます。Nicky Hopkinsが参加している曲もあります。正規盤はこの1枚だけですが、後年、TENTH PLANET RECORDSからDeccaに入る前にPhilipsからリリースしたデビューシングル両面と、スペインのみでのリリースした音源と未発表曲、『Introspection』のアウトテイクを中心に、シングルやEPの音源を収録した編集盤、69年から70年にかけて録音された未発表曲をまとめた編集盤など発売されています。後に彼等はTucky Buzzardへと発展します。

5.Starman ・・ David Bowie
「スターマン」は、アルバム「ジギー・スターダスト」からシングル・カットされてイギリスでの大ヒットを記録したナンバーである。1972年、コンセプト・アルバム『ジギー・スターダスト The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』をリリース。1976年には『地球に落ちてきた男』という映画にも出演していました。


6.What That's Sound ・・ Art
この曲はBUFFARO SPRINGFIELDのFOR WHAT IT’S WORTHです。ART後のSPOOKY TOOTHはかっこいいバンドです。


7.2010 ・・ Tinkerbells Fairytail
ファンタジックなジャケットの激レアなアルバム(レコード・コレクターズ2002年8月号に紹介)は、高いプレミアがついていて、ウルトラレア・コレクターズアイテム30傑(英レコードコレクター誌)に入るものだそうです。2009年夏に、イギリスのGRAPEFRUITS RECORDSから、オリジナルマスター音源からのCD化が実現しました。しかも前身のThe RushでのBonus Trackが9曲も加えられています。これは買いです。

8.Come With Me ・・ The Incredble String Band
1960年代中頃に結成されたフォーク・トリオ。ファースト・アルバム発表後、クライヴ・パーマーが放浪の旅に出てしまい、ロビン・ウィリアムソンとマイク・ヘロンのデュオとなる。それぞれの恋人リコリスとロビン、振付師のマルコム・ル・メイストルが加わるなどしながら1970年代中頃まで活躍。純正ヒッピーの2人が創造した、唯一無二のアシッド・フォーク・サウンドは、個性的というより「異形」といった方がしっくりくる。音楽シーンの趨勢とは別の次元に存在する孤高のサウンドであり、それこそがアーティストと呼ばれるにふさわしいものだと思う。

9.小さなダイアモンド と アルバトロス・・・ ワン・トリック・ポニー
4月25日(日)に東京から旭川のラバーソウルでライヴをやるフォーク・デュオ、ワン・トリック・ポニーです。BRITISH TRAD BANDといってもいいような曲です。ラバーソウルは私の昔からの友人、ジョン久保村さんのお店です。彼は450回を超えるFM局リベールでのGET BACKという番組を持っています。

10.Coming Back -・・Black Cat Bones
FREEのメンバー(ポール・コゾフ、サイモン・カーク)が一時期在籍していたみたいです。後にFOGHATを結成するロッド・プライス(g)が在籍していたことでも有名です。ブラック・キャット・ボーンズはリーフハウンドへと発展的に解消しました。
ブルースをルーツとしたハード・ロックを持ち味としている。ギター・リフとドスの利いたヴォーカルに独特の暗さや重さがあり、その沈み込むようなサウンドが魅力的である。AARDVARKのスティーヴ・ミリナー(彼もメンバーだった)がゲスト参加している。プロデュースはデヴッド・ヒッチコック

11.Fine, Fine, Fine ・・ Status Quo
パイ・レーベル時代にリリースした4枚のアルバム。最初の2枚は時代を反映したサイケデリックロックだ。デビューアルバムのタイトル曲に当たる"Pictures Of Matchstick Man"はQUO唯一のアメリカでのヒットとなる。
ヴァーティゴに移籍してからは、常に強力なアルバムを全英チャート上位に送り込み続けている。その始まりとなったのが73年、この年、QUOは2枚のアルバムをリリースしている。移籍第一作、"Piledriver"は5位、そして最高傑作の一つと言われる"Hello!"は、早くも初登場1位と、パイ時代が嘘のような快進撃を見せる。実際、パイ時代にはシングルこそヒットするが、アルバムはチャートに登場しないバンドだったのだ。 続く3枚のアルバム、"Quo"('74),"On The Level"('75),"Blue For You"('76)もすべて初登場1位、この時期のQUOは本当に充実していた。特に75年の、"On The Level"からは"Down Down"がついにシングルチャートのトップに登り詰めた。

12.Dear Louise ・・ The Open Mind
オリジナル・アルバムは、一説には世界に100枚もないと言われ、マニアの間で非常に高価で取引されているアルバムです。私が購入したのは、もちろん再発盤です。仏像の頭とメンバーのコラージュ・ジャケットからして演奏内容はわかるもの。サイケ・ポップだけれど、かなりストレートなロックだ。変にサウンドに凝っていなく、ロックで押すところが現在の耳でも聴き応えがある。

ここからは、ON AIR出来なかった曲です。

ヒエロニムス・ボス快楽の園 The Garden of Earthly Delights(1480年 - 1500年頃)(プラド美術館

The Painter ・・・ Deep Purple
ディープ・パープルの3枚目のスタジオ・アルバムであり、第1期によるメンバー最後の作品。日本では1969年10月にテトラグラマトン・レコードの原盤でポリドールから『素晴らしきアートロックの世界』という題名でリリースされた。その後テトラグラマトン・レコードの倒産で廃盤となったが、1973年11月に『ディープ・パープルIII』と改題されてワーナーより再発売された。

このジャケットに使われた、快楽の園 地獄 (右)オランダの画家ボスは、まったく風変わりというか、非常に創造的、というより想像を絶する絵を描いた画家である。「地獄と怪物の画家」といわれる。心理学者のカール・グスタフユングは、ボスの絵に関して、「無意識の世界をあばく画家」と言った。私は20数年前に本物をプラド美術館で見てきました。


Love, Dance And Sing ・・・The Electric Banana
エレクトリック・バナナというのはプリティ・シングスの変名であり、彼等が映画のサウンド・トラックやテレビのBGMを担当するときにのみ使った名前である。 なぜ変名を使ってまで仕事をしたのか? あまりにバンドが売れないから、活動費、レコードの制作費を稼ぐ必要があったためらしい。しかし、「やっつけ仕事」ではまったくない。これはフィル・メイも証言している。いずれのアルバムも聴きどころがあり、非常にクオリティの高いものとなっている。ちなみに、「エレクトリック・バナナ」という名前は、ドノヴァンのヒット曲「Mellow Yellow」の一節からとったとのことだ。ドノヴァンと彼等は非常に親しい関係にあり、彼のバンドのドラマーがスキップ・アランだった。


To Love Somebody ・・・ The Bee Gees
全世界で2億3000万枚を超えるレコードを売り上げているビージーズは現在に至るまでビートルズエルヴィス・プレスリーマイケル・ジャクソンポール・マッカートニーと並んで歴史上最も成功した上位5ユニットのアーティストに数えられる。
ギブ兄弟は、オートバイレースで著名な英国マン島に生まれた。1947年9月1日にバリー、1949年12月22日にロビンとモーリスが二卵性双生児として誕生。1966年にはオーストラリアで最優秀ボーカルグループに選ばれ、翌1967年2月、シングル『スピックス&スペックス』が全豪NO.1ヒットしている頃オーストラリアでの大人気に着目したビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインは自らが経営するNEMSエンタープライズに入社したての新人ロバート・スティッグウッドをオーストラリアへ赴かせギブ兄弟にワールド・デビューの契約を持ち掛ける。1967年5月にポリドール・レコード本社より『ニューヨーク炭鉱の悲劇』でレコード・デビューする。以後『ラヴ・サムバディ』、『ホリディ』、『マサチューセッツ』(全米11位)、『ワールド』、1968年、『ワーズ』、『ジャンボー』、『獄中の手紙』(初の全米TOP10入り)、『ジョーク』(同じく全米TOP10ヒット)、1989年にはシングル『One』が久々に全米TOP10ヒットになるもののRolling Stone誌では"Unwelcome Back Band"と酷評される。


Winchester Cathedral ・・・ The New Vardville Band
当時のエピソードとしては、彼らはボンゾ・ドッグ・バンドの真似をした架空のオールドタイム楽団だったのに、「ウィンチェスターの鐘」がヒットし、現実にツアーが必要になったため、ボンゾからメンバーを引き抜き、さらに、それに怒ったボンゾがポップ方面に方向転換するきっかけとなったという逸話が割と有名です。

Hey Mama ・・・ Climax Chicago
このバンドは名前の変更が幾つかあって、1969年のデビュー間も無い初期は”ザ・クライマックス・シカゴ・ブルース・バンド”。その後THE(ザ)が抜けた3rdを残し、1971年(4th)からは”クライマックス・シカゴ”にもなり、さらにさらに彼らのアルバム中一番の知名度あり?なライヴ盤が発表された’73年以降は”クライマックス・ブルース・バンド”と、バンド名も変わりつつ演っている音楽もまた在籍メンバーまでもが微妙に変わってくると言うある意味”変り種”バンドではないでしょうか。デザイン集団ヒプノシスが手がけたユニークなジャケットも印象深い。

Maybelline ・・・ Foghat
1971年、当時イギリスのブルースロック・バンド、サヴォイ・ブラウンのメンバーだったロンサム・デイヴ・ペヴァレット(vo., gt.)、ロジャー・アール(ds.)、トニー・スティーヴンズの3人がバンドを脱退し、ギターにロッド・プライスを加えてフォガットを結成する。1972年、アメリカのレーベル、ベアズヴィルよりアルバムFoghatでデビューを果たした。このアルバムをプロデュースしたのは、同レーベル所属アーティストでもあったトッド・ラングレンだった。



See Emily Play ・・・ Pink Floyd
バンド名の由来はバレットがピンク・アンダーソンとフロイド・カウンシルという二人のブルース・ミュージシャンから拝借したもの。1967年、シド・バレット作のシングル「アーノルド・レーン」でデビュー。この歌の詞が下着泥棒を示唆する内容からラジオ・ロンドンでは放送禁止に指定されたが、全英20位のヒットとなる。続くセカンド・シングル「シー・エミリー・プレイ」(当初の邦題は「エミリーはプレイガール」)が全英6位のヒットを記録する。


Paranoido ・・・ Black Sabbath

結成当初からメンバー内の交流も公私共に良好で、『若き安息日』という書籍には「女風呂を必死にのぞこうとするトニー。その尻を持ち上げるオジー。それを心配そうに見守るギーザー。あの瞬間、俺達は初めてのセッションをした」との記述も残されている。
バンド名の「Black Sabbath」は、ベースのギーザー・バトラーが1964年公開のホラー映画『BLACK SABBATH』(邦題『ブラック・サバス/恐怖!三つの顔』)から取って命名した。その映画の公開時、映画館には長蛇の列が出来ていたことから、「人間は恐怖を求める」という着想を得たと本人は語っている。また、デビューアルバム『Black Sabbath』(邦題『黒い安息日』)も、1970年2月の"13日の金曜日"という曰くつきの日付にリリースされた。

1968年結成されたサイケ・ブリテッシュ・ビートバンドの未発表音源が限定発売されました。マニアックな1枚。後のストローブスに参加する[R・ハドソン][J・フォード]が在籍している。
曲はJIMI HENDRIXが自身のアルバムELECTRIC LADYLANDで発表されたヴァージョンが有名だが、オリジナルはBOB DYLANの曲で、JOHN WESLEY HARDINGというアルバムに収録されている。

Telegram Tuesday ・・・ Blossom Toes

彼らファースト・アルバムはビートルズの影響を強く感じさせるポップ・サイケである。67年のアルバムながら今も古さを感じさせず、ビートルズ・ファンなら驚きのアルバムだ。ビートルズのエッセンスを彼等なりに消化しており、この手のアルバムでは最高の部類に入るのではなかろうか。
1967年に結成されたポップ・サイケ・グループである。2枚のアルバムを発表して1969年に解散した。その後、メンバーの一部はファミリーやキース・ティペット等と交流を持ったがたいした活躍もなくロック界から姿を消した。

Spill The Wine ・・・ Eric Burdon Declares War
1970年にリリースされた1stアルバムである。シングル・カットされた「Spill The Wine」は全米チャート3位の大ヒットを記録し、彼らの代表曲のひとつにもなった

Miss Amanda Jones - The Rolling Stones
『恋しくて』という青春映画(?)のキャストはエリック・ストルツ:キース、メアリー・スチュアート・マスターソン:ワッツ、リー・トンプソン:アマンダと・・・この曲をモチーフにしたようです。発表時は、67年でBEATLESがREVOLVERを発売したサイケな時で、STONESは方向性を見失いそうになった時期ですが、すぐに(1枚を置いて・・・なんでしょう?)最高傑作BEGGARS BANQUETを発表します。

San Tropez ・・・ Pink Floyd
本作の最大の目玉は最終トラック「エコーズ」である。「シーマスのブルース」は、スティーヴ・マリオットの飼い犬シーマスの鳴き声をフィーチャーした曲。
アルバム・ジャケットは、音波で波状が立った水に映った耳であり、ヒプノシスによるデザインである。デザインは、バンドとヒプノシス双方ともにその出来に満足していない。