49回目の曲目

今回、このビートポップス・クラブは、5年目が始まります。
   
              大きく  JUMP!

あっという間の4年間でした。それを記念して、今回は2回目のゲスト出演ですが、東京からビートルズ・ファンの内田行英さんが見えています。

1.恋を抱きしめよう

2.抱きしめたい ドイツ語ヴァージョン

3.ロックンロール・ミュージック

4.シーズ・ア・ウーマン アメリカ盤

5.ペニー・レイン

6.ホールド・ミー・タイト

7.エイント・シー・スイート

8.アイル・ビー・オン・マイ・ウェー

9.レイン

10.アクロス・ザ・ユニヴァースのバード・ヴァージョン






1.恋を抱きしめよう

一曲目は、小学生の頃、母に初めて買ってもらったシングル盤のひとつ、「恋を抱きしめよう」です。(内田談)


2.抱きしめたい ドイツ語ヴァージョン


二曲目は前後しますが、私とビートルズの最初の出会いの曲です。これは小学校の音楽室の、コンソール型のステレオだったと記憶していますが、友達がお兄さんかお姉さんから借りてきた「抱きしめたい」のドーナツ盤です。今日リクエストするのは、ちょっとひねりを利かせて、ドイツ語バージョンでお願いします。(内田談)


「抱きしめたい」のリアル・ステレオ・バージョンは、1966年12月にリリースされたコンピレーション・アルバム『オールディーズ』ステレオ盤に収録された。アメリカでは1982年10月にリリースされたコンピレーション『20グレイテスト・ヒッツ』に収。それ以前の『ミート・ザ・ビートルズ』(ステレオ盤)では疑似ステレオ・バージョンが、『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』ではモノラル・バージョンが収録されていた。CDでは1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.1』に収録された。なおこの曲は、3つのステレオ・バージョンが制作された。
1.1963年版(ヴォーカルが右)オーストラリア盤収録
2.1965年版(ヴォーカルが中央)ドイツ盤収録
3.1966年版(1965年版とほぼ同じ)イギリス盤収録
今日CD化されているミックスは66年版である。本作はビートルズが初めて4トラック録音をした楽曲である。

3.ロックンロール・ミュージック




次は、「ロックンロール・ミュージック」です。ビートルズは、どの曲も強烈な印象でヒットしましたが、この曲は、本当にぶっ飛びました。当然、初めて聴いたのがビートルズですが、後に、オリジナルは、チャック・ベリーだと知ってさらに驚きました。完全にオリジナルを超えていましたからね。チャック・ベリーのヴァージョンが悪いという意味ではありません。(DJ談)
昨年の6月29日に、来日45周年記念として、この「ロックンロール・ミュージック」のシングル盤が限定5000枚だか6000枚、それも赤盤で発売されました。



4.シーズ・ア・ウーマン アメリカ盤

次は、ひねりを利かせてアメリカ盤のLPに収録の「シーズ・ア・ウーマン」をかけてください。日本公演では2曲目に演奏されましたよね。アメリカ盤を指定させていただいたのは、擬似ステレオを楽しみたい、というかシャレですかね。(内田談)

擬似ステレオとは、まずは位相反転。左右に同じ音を入れたモノラル状態から、左右どちらかのチャンネルだけ波形を上下反転するのです。よくスピーカーの配線ミスで起こる逆位相の状態です。確かに広がりはでるけどなんか変。それにこの方法はスピーカーだと音が打ち消しあってバランスがおかしくなる。

同じくモノラル状態から左右どちらかのチャンネルだけほんの少しタイミングを遅らせるという方法です。位相をずらすのでフェイズシフトなどと呼びます。どれぐらいずらしたら良いかわからないので、まずは1ms(0.001秒)だけずらし。こんなんで変わるのかと思いきや、立体感が確かに出てきました。その後3ms、5ms、10msと増やしていくとどんどん立体感と広がりが出てきます。ただ音質は若干劣化していくようで、300ms(0.3秒)もずらすと左右の音ズレが音が右から左にエコーしてしまって、はちゃめちゃになります。 米Capitol の Duophonic と 西独エレクトローラ(Electrola)社が開発した ブライトクランク(Breitklang)は同じもののようだ。


5.ペニー・レイン

曲は、「ペニー・レーン」です。彼らが育ったリバプールの街の一角を表したポールが作った曲です。!曲で謳われる床屋や街角の銀行は今も健在で、何の変哲もない小さな通りながらもビートルズゆかりの地や名所として人気が高い。プロモーション・ビデオでもペニー・レイン通りの映像が見られる。間奏のピッコロトランペット)によるソロが大変印象的であるが、この演奏は当時ニュー・フィルハーモニア管弦楽団に所属していたデビッド・メイスンの演奏である。このシングルでは、初めてビートルズのメンバーの写真を使ったオリジナル・スリーブが使われた。
「ペニー・レイン」のリアル・ステレオ・ヴァージョンはビートルズの活動中にはリリースされなかった。アメリカでは1967年11月にリリースされたアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』ステレオ盤に収録されていたが、発売当時はステレオ・ミックスがまだ作成されていなかったため疑似ステレオであった。ステレオ・ミキシングされたのは解散後の1971年9月30日で、西ドイツではアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』のステレオ盤に収録された。英国では1973年4月リリースの『ザ・ビートルズ1967年?1970年』が最初となる。
更に、エンディングのトランペットの音が違うヴァージョンがあり、今回は、プロモ用シングルの7音版です。




6.ホールド・ミー・タイト




「ホールド・ミー・タイト」この曲は、2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の9曲目(当時のLPレコードではB面2曲目)に収録されているオリジナル曲である。作者およびボーカルはポール・マッカートニー。この曲は元々、ファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のレコーディング時に録音されていたが、選曲から漏れたため本作で改めてレコーディングされています。
ドイツのレコード・クラブ盤にA面の1曲目として入っているアルバムがあります。タイトルは「ビートルズ・グレート・ヒッツ」です。「グレーテスト」ではなく「グレート」というところがミソです。レーベルはフォノリング。水色というか、空色のレーベルです。最近、精巧なレプリカが出回りましたので、安く求めることができました。本物は、高いです。(内田談)

モノクロのバルーン・カバーのIMPRESSINレーベル盤も同じ選曲でしたね。




7.エイント・シー・スイート

ドイツ時代に録音した曲です。「エイント・シー・スイート」
ドイツは、シーメンスを始め、電気技術の先進国でした。他の国がモノラル盤だったのに対して、ドイツは初期の頃から、ステレオ・レコードの発売が顕著でした。マニアにも評判が高いですね。
この時のプロデューサーが有名なベルト・ケンプフェルトです。
作曲・指揮・プロデューサーとして活躍した人物。名曲「夜のストレンジャー」は、米映画「ダイヤモンド作戦」のサントラ主題曲として彼が作曲した曲です。
フランク・シナトラが、映画公開に併せ、ボーカル盤を契約。このシナトラ盤の大ヒットは有名ですね。グラミー賞を受賞しました。 この歌は映画完成後の録音で、劇中には流れませんでした.歌はインスパイア・リリース盤でした。この映画の内容は、スパイ国際活動員のB級作。ただ主題歌がスタンダード曲となりました。



8.アイル・ビー・オン・マイ・ウェー

次の曲は、 「アイル・ビー・オン・マイ・ウェー」 です。ポールによって書かれたこの曲は初め1963年4月、Billy J. Kramer with The Dakotas のシングルB面として世に出ています。
しかし,ビートルズとしてはリリースされませんでした。そして約30年後の1994年,ビートルズが録音した音源がアルバム Live at the BBC に収められ発売されます。





9.レイン


「レイン」をかけたいと思います。昨年でしたか、レコード・ストア・デイズこれは、主にアメリカでスタートしたこのレコード・ストア・デイは、小規模のレコードショップがどんどん閉店している現状をなんとかしようと立ち上がった企画のようで、日本でも個人商店的なCDショップが協力しあっているらしいです。
ビートルズの7インチ・シングルがデジタル・リマスター盤で発売されました。


10.アクロス・ザ・ユニヴァースのバード・ヴァージョン


「アクロス・ザ・ユニヴァース」のバード・ヴァージョンです。この曲は、ビートルズのアルバムとしては、「レット・イット・ビー」に入っていますが、同テイクですが、回転数が違います。レコーディングは、「ホワイト・アルバム」の時期で、そのアルバムには収録されず、1969年12月に英国でリリースされた野生動物保護のためのチャリティー・アルバムで、ビートルズ以外にもザ・ビージーズ、ザ・ホリーズクリフ・リチャード、シラ・ブラック、 ルルなどが参加しています。この曲のコーラスに女性の声が入っていますが、EMIのアビー・ロード・スタジオの外にいたビートルズ・ファンの女性が、使われました。

ジミー・ペイジビートルズの曲の中で一番好きと言っています。