33回目の曲目

ノルウェーの森』特集です。

1.ノルウェーの森・・・ ビートルズ

2.トゥモロー・ネバー・ノウズ・・・ モンスーン

3.ウイズイン・ユー ウイズアウト・ユー・・・ ビートルズ

4.ズィ・インナー・ライト・・・ ジェフ・リンとアヌーシュカ・シャンカル

5.タブラ演奏 ・・・ザキール・フセイン

6.ラーガ : バゲシュワリ・・・ シブクマール・シャルマとザキール・フセイン


イタリア盤はRUBBER SOULの字体が細めです。
メガレア盤はギリシャ盤に勝るものはなし!

1.NORWEGIAN WOOD・・・THE BEATLES
ジョージは1965年の『ラバー・ソウル』収録の「ノルウェーの森」で、ロック・ミュージックに初めてシタールを導入。1966年にインドのシタール演奏家ラヴィ・シャンカールと運命の出会いを果たし、「インド音楽を感じるにはインドを訪れるべき」というシャンカールの教えを守り、インドでシャンカールにシタールの教えを受けた。
中期〜後期ザ・ビートルズのアルバムにはインド音楽に影響を受けたジョージの作品が多く収録されている。ジョージ・ハリスンラヴィ・シャンカールの交流はザ・ビートルズの解散後もジョージの生涯続いていく事になる。2002年に行なわれたジョージの追悼コンサートにもラヴィは娘アヌーシュカと共に参加している。

きっかけは、映画「HELP」の撮影でインドの民族楽器シタールに触れた事と当時、目ざとい音楽通の間で話題になっていたシタール奏者のラヴィ・シャンカルの演奏に出会った事だと思います。
早速ジョージは、シタールを購入しインドまで行ってラヴィの弟子になります。
ジョージが亡くなった時に、最期を看取ったのはラヴィですし、彼の遺灰はガンジス川に流されました。

歌詞内容についてレノン自身は、ローリング・ストーン誌やプレイボーイ誌のインタビューで「当時の妻シンシアに気付かれないように、他の女性との浮気を書いたもの」と説明している。
[彼女の部屋に入ってみるとノルウェー産の木材で内装された“ウッド調の部屋だった”ということをあらわしており、woodは木材を指している。また、英国では"Norwegian wood"はしばしば労働階級の人が住むアパートの内装に使われる安物の木材を指すことがあり、そうした部屋に住んでいる彼女は、大して裕福ではない娘を表しているともいわれている(さらに部屋には椅子も置いていないと歌われている)。
では『ノルウェーの森』を英語で何と言うかというと、地域に生息した動物というものがいますが、例えば『イリオモテヤマネコ』のように『ノルウェーの森』に住む猫がいますが、"Norwegian wood Cat"とは言いません。"Norwegian Forest Cat"と言います。
確固たる証言は無いものの、「I was knowing she would」(オレは彼女がそうすると(俗的に言えば「ヤらせてくれる」と)知って(思って)いた)という言葉を早く言った場合に「Norwegian Wood」の発音と似ているためではないか、という説も古くから言われている。確かに歌詞の内容からは会いに行った彼女とうまくいかなかったことを想起させる「オチ」になっているため、ジョンの言葉遊びとしてとれば面白い説である。

下の訳詞は京都の大学の先生が訳したそうです。(小林 順 先生)


ノルウェー

ある女に近付いたことがある、
まてよ、女の方から近付いてきたのかな、
それはともかく、自分の部屋に誘ってきた、
いいだろ、なんたって
ノルウェー松の部屋だったんだ

ゆっくりしてよ、と女は言った、
どこか、適当に、座ったら、とも、
見回してみると、
椅子はないし、どうすりゃよいいんだ、

敷物に腰を下ろすことにした、
そうやって、チャンスを窺っていた、
ワインをよばれ、話しこんじまった、
すると夜中の二時、
女が言うには、、
もう寝なきゃ、だって

朝仕事が早いらしい、
言うなり、笑い出した、
オレは、なにもない、と言って、
バスに入って眠ってしまった


目が覚めると、
誰もいない、
オイラの小鳥はもういない、
むっとして、火をつけてやった、
いいだろ、なんたって
ノルウェー松の部屋なんだ

KOBAYASHI, Jun
from Mr.Otohei Shima








シーラ・チャンドラは可愛いのでレコード・ジャケ全部載せます。
2.TOMORROW NEVER KNOWS・・・MONNSOON
女性ボーカルのシーラ・チャンドラが注目されたインド系バンド。
今でこそインド系のバンドは多いが、彼らはその走りであったろう。
シンセを多用したエスニックなそのサウンドは当時としては非常に新鮮であり1stアルバム「THIRD EYE」からは「EVER SO LONELY」がスマッシュヒット。
ゲスト・ミュージシャンに元Be Bop Deluxeのビル・ネルソンがギターで参加しています。
その後彼らは解散し、シーラ・チャンドラはソロとなり、アイリッシュ系のトラッドミュージックを歌う重鎮となっている。


3.WITHIN YOU WITHOUT YOU・・・THE BEATLES
この曲が入っている『Sgt.PEPPERS LONELY HEARTS CLUB BAND』のデファ・ジャケは少なく、この韓国のOASISレコードから発売されているものは、歌詞の問題から『A DAY IN THE LIFE』が収録されていない。さらに、レーベルにはTHE BEATLESの文字もない。  英国盤にもこの『A DAY IN THE LIFE』がレーベルから記載されていないものがあるが、曲自体は収録されている。モノ盤の一部のみレーベルの印刷ミスによるもので、激レア盤です。

4.THE INNNER LIGHT・・・ANOUSHKA SHANKAR & JEFF LYNNE
ジョージ・ハリスンは2001年11月29日に肺癌と脳腫瘍のため死去。翌年、追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』が行われ、エリック、ジェフ・リンとトム・ペティ、マッカートニー、スター、ビリー・プレストン、ジョー・ブラウンと娘サム、生前ハリスンと親交の深かったアーティストたちが多数参加した。
ラヴィ・シャンカル 1920年4月7日 - はミュージシャン、シタール奏者。
娘にミュージシャンでシタール奏者のアヌーシュカ・シャンカル、ジャズ歌手ノラ・ジョーンズがいる。二人は異母姉妹の関係である。共に60歳前後で授かった子であるため、祖父と孫に見られることが多い。オリジナルは『レディ・マドンナ』のB面に収録された曲で、ジェフ・リンの歌、アヌーシュカ・シャンカールのシタールの「ズィ・インナー・ライト」です。


5.TABLA SOLO PLAY・・・ZAKIR HUSSAIN
6.RAGA:BAGE SHUVARI・・・SHIVKUMARSHARMA & ZAKIR HUSSAIN
今から23年ほど前になると思いますが、サントゥール奏者の巨匠であるシブクマール・シャルマとザキール・フセインが来日してコンサートを行いました。ザキール・フセイン(Ustad Zakir Hussain)はインド出身の世界的に有名なタブラ奏者でラヴィ・シャンカールのタブラ奏者であったアラ・ラカーの息子です。
サントゥール(سَنتور)はイランの打弦楽器。名前はペルシア語で百個の弦を意味する。北インドイラク、トルコにも伝わっており同様の名前で呼ばれる。ギリシアではサンドゥーリと呼ばれる楽器がある。ハンガリーを中心とする東欧地域で見られるツィンバロムルーマニアではツァンバルなどとも呼ばれる)、ドイツやスイスなどのチロル地方のハックブレット、イギリス、アイルランドアメリカなどで使われるダルシマーアメリカではハンマー・ダルシマー"Hammered dulcimer"とも呼ばれる)や中国の揚琴(ヤンチン)、朝鮮半島の洋琴(ヤングム)、モンゴルのヨーチン、タイのキム(キムチンとも)等も同類の楽器である。ピアノの原型でもある。
このサントゥールの音は実に繊細で美しく神秘的な音色がします。世界一美しい音だと思います。

ブクマール・シャルマはジョージの『不思議の壁(ワンダー・ウォール・ミュージック)』にも参加している。