19回目の曲目

2010年1月2日(土)15:00 〜 16:00

A HAPPY NEW YEAR !2010
2010年になりました。SFの世界のように感じますが、本当に2010年になったんですね。新春に相応しい曲を選びました。(特に意味はありません・・・雰囲気です。)
アクロス・ザ・ユニバース・・・ ビートルズ

僕らの街・・・ ジョニー・リバース

チャイナ・グローブ・・・ ドゥービー・ブラザーズ

スループ・ジョン・B・・・ ビーチ・ボーイズ

バーン・・・ ディープ・パープル

愛がすべて・・・ スタイリスティクス

マイ・ウェー・・・ セックス・ピストルズ

ブラン・ニュー・キャデラック・・・ クラッシュ

ザ・ウェイト・・・ プリテンダーズ

ルイ・ルイ・・・ イギー・ポップ

ハンズ・タイド・・・ スキャンダル

ビギン・ザ・ビギン・・・ フリオ・イグレシアス

現在では『Pet Sounds』はポピュラー音楽史上に残る名盤のひとつとして数えられています。1964年末、 ブライアン・ウィルソンビーチボーイズのコンサート活動から引退し、レコーディングに専念することを決意します。1965年の暮れから1966年の初めにかけて、他のメンバーはワールドツアーに旅立つのですが(この時日本にも来ました)、ひとりロサンゼルスに残ったブライアンは フィル・スペクターのバックを務めていたメンバーを中心とする一流のスタジオミュージシャン達を集めてこのアルバムを録音しました。 ビーチボーイズのメンバーはだれも演奏はしていません。後にマイク・ラブがコーラスで参加しているだけです。この名盤がブライアン・ウィルソン、一人で製作されたというのも驚異です。この番組のオープニングとエンディングでギターを弾いているアル・ケーシー(Al Casey)も参加しています。     http://www.page.sannet.ne.jp/equinox/petsounds2.html < ペットサウンズ読本>
ビートルズの『Rubber Soul』への対抗意識から作られたこのアルバムを高く評価したのは同世代のミュージシャン達でした。特に、ポール・マッカートニーがこのアルバムを絶賛しているのは有名です。今度、彼は『Pet Sounds』に対抗すべく『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を制作します。
ポールはこのアルバムのベースの演奏を大変に気に入ったようです。また、以前にはモータウンのR&Bのベースの音が気になったようで、プロデユーサーのジョージ・マーチンにこんな音で録音してくれといっていました。近年になって分かってきましたが、ビーチボーイズモータウンのどちらのベースもキャロル・ケィという白人の女性スタジオ・ミュージシャンによる演奏です。(すべてのセッションではありません。)


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アメリカはオレゴン州出身のキングスメンのシングル・ヒッ《ルイ・ルイ》という曲です。この曲がヒットしたのは1963年12月。ビルボードで最高位の2位を獲得した。
《ルイ・ルイ》は、キングスメンのオリジナル曲ではなく、作者のリチャード・ベリーが、自分のグループのファラオズで出した曲です。ベリーという人は様々なドゥ・ワップ・グループを転々とした人らしく、ロックンロール・クラシックのひとつザ・ロビンズ(コースターズの前身バンド)の《ライオット・イン・セル・ブロック・#9》のベース・ヴォイスも彼の声なのだそうです。その彼が、なんとカリプソ・スタイルの曲にインスパイアされて作ったのが《ルイ・ルイ》なのだそうです。《ルイ・ルイ》はベリーのグループではヒットしませんでしたが、その後ロッキン・ロビン・ロバートとファビュラス・ウェイラーズというグループが取り上げローカル・ヒットさせます。キングスメンは、このヴァージョンをベースにカヴァーしています。イギー・ポップのヴァージョンはジム・ジャームシュの映画「COFFEE & CIGARETTES」のエンディングのタイトルバックで使われています。