5回目の曲目

2008年11月1日(土)15:00 〜 16:00

微妙な曲の聴き比べ・・・(倒錯?盗作?)

マイ・スイート・ロード・・・ ジョージ・ハリスン

ヒーズ・ソー・ファイン・・・ ザ・シフォンズ

ヒーズ・ソー・ファイン・・・ ジョディ・ミラー

カム・トゥゲザー・・・ ザ・ビートルズ

ユー・キャント・キャッチ・ミー・・・ チャック・ベリー

サーフィン USA・・・ ザ・ビーチ・ボーイズ

スイート・リトル・シックスティーン・・・ チャック・ベリー

ドナ・・・ 10cc

オー・ダーリン・・・ ザ・ビートルズ

トモローズ・ラブ・・・ ザ・ベンチャーズ

スパニッシュ・ムーン・・・ ザ・トラベラーズ

ハロー・アイ・ラブ・ユー・・・ ザ・ドアーズ

オール・ディ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイツ・・・ ザ・キンクス

ボンベィ・コーリング・・・ イツツ・ア・ビューティフル・ディ

チャイルド・イン・タイム・・・ ディープ・パープル




曲名が違うのに同じような曲がいろいろとあるので、そんな曲をかけてみようと思います。いわば、盗作といわれる曲で現実に裁判ざたになった曲もあります。ただし、暴露が目的ではなく、むしろ擁護する気持ちのほうが大きいです。
1曲目はビートルズ解散後、1970年から翌年にかけて世界各国で大きな成功を収めたジョージの「マイ・スウィート・ロード」です。1970年代前半を代表するポピュラーソングであると同時に盗作による大規模な訴訟が起こったことでも知られています。この曲は18世紀の賛美歌に触発されて書かれたものだったというふれこみですが、アメリカのガールグループ、シフォンズ(Chiffons)の1963年の全米No.1ヒットである「イカした彼(He's So Fine)」に似ています。
「マイ・スウィート・ロード」の盗作騒動はヒットから間もない1971年3月6日にビルボード誌のある記事の中で疑問が呈されたことに端を発します。この疑惑をいっそう色濃くする一因となったのが、同年に発表されたジョディ・ミラーという女性カントリー歌手によるヒーズ・ソー・ファインのカヴァーです。
この曲のカヴァーは、ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」と同じような編曲によって演奏されています。曲は「マイ・スウィート・ロード」で、歌詞は「 ヒーズ・ソー・ファイン 」です。そして、発売から5年が経過した1976年1月、遂に訴訟問題にまで発展し、ジョージ・ハリソンは盗作を認め、過大なる罰金を支払うこととなりました。

ベンチャーズです。彼らの最高傑作といわれる1965年発売の「ノック・ミー・アウト」というアルバムに入っている「トゥモローズ・ラブ」という曲です。ミディアムテンポの実によくできた曲です。
日本のアルバムには、再発盤を含め、CDにも収録されていますが、アメリカ盤はファーストプレスのみにしか入っていません。英国盤も同じです。代わりに、「ベンチャーズ・イン・スペース」というアルバムに入っていた「ラブ・ゴッデス・オブ・ビーナス」という曲が入っています。
昔から不思議に思っていましたが、どうも盗作問題を避けたようです。いろいろと調べた結果、この曲はトラベラーズというバンドの「スパニッシュ・ムーン」という曲のコピーのようです。
レコードは日本では発売されていなく、アメリカ盤のシングル盤を苦労して探しました。
レコード会社はボウルトといって、アトランティックの子会社です。主にR&Bのレコードを発売していて、エレキインストのレコードを発売することが珍しいと思います。
聞いてみると、出来は歴然としています。ベンチャーズのほうが完成度が高く日本で人気の高い曲であるとの理由も納得できます。ただヴェンチャーズの連中はこの曲のことを話題にするのを避けています。



ファーストアルバム『IT`S A BEAUTIFUL DAY』のB面1曲目の「BOMBAYCALLING/ボンベイコーリング」は、誰が聞いても・・・間違いなくディープパープルの「Child In Time」。
発売を調べてみると、1st『IT`S A BEAUTIFUL DAY』は、1969年5月14日にアメリカ発売(日本では1970年3月)。1970年発売の『IN ROCK』より数ヶ月早く発売されていました。
ディープパープルの「Child In Time」はなかなかの傑作です。曲としてはディープパープルの方に軍配を上げます。
イツツ・ア・ビューティフル・ディのこのファースト・アルバムのジャケットが私は一番好きです。
アメリカ西海岸のグローブ・プロパガンダという絵描きの集団らしいのですが、あまり詳しいことは知りません。原画は、The CharlatansのGeorge Hunterの作品です。彼の作品は、Quicksilver Messenger Serviceの「Happy Trails」やShady Grove, Canned Heatの「Hallelujah」があります。The Charlatansのアルバムもあります。古き良きアメリカ風の絵ですが、素晴らしいです。
中盤の有名なソロはWishbone Ashの代表作Phoenixのもろパクリだと言う事は余り知られていないのでは???